当院の矯正治療ORTHODONTICS
お子さまの床矯正
負担の少ない床矯正
当院では、顎の成長を利用した「床矯正治療」を行っています。
一般的な矯正治療は、矯正装置を用いて乱れた歯列を正しい位置に動かしていきます。
小児矯正のⅡ期治療や成人矯正では、抜歯をしてスペースを作って歯列を整えるケースも少なくありません。
それに対して床矯正治療は、健康な歯を抜くことなく、顎の発育を促進させて歯列を整えるためのスペースを作る、小児期にしか行うことのできない治療です。
床矯正は治療の
開始時期がポイント
床矯正は、小児期の「成長する力」を利用して、歯が並ぶ土台となる顎の骨を拡げる矯正治療です。
そのため、成長期を過ぎて永久歯に完全に生えかわった後や、顎の骨の成長が完了した後では治療ができません。
床矯正治療は、早期に治療に取り組むことがとても大切で、早ければ4歳くらいから治療を開始できます。
一般的には、小学校低学年から始めることが多いです。
床矯正治療のメリット
■取り外しが可能
床矯正の最大のメリットは、取り外しができるため、矯正治療がしやすいことです。
床矯正の装置は1日14時間以上装着することで効果が期待できます。
装着時間を守っていれば、学校にいるときや食事中も外せるので、普段通りの生活をすることができます。
■抜歯の可能性が低くなる
成人矯正では、歯を整えるスペースがない場合は、抜歯する必要があります。
しかし床矯正治療では、歯の土台となる顎の骨そのものを拡げることができるので、多くの場合、歯を抜かなくても歯列を整えることができます。
健康な歯を抜歯せずに守れることは、床矯正治療の大きなメリットです。
■痛みが少ない
小児期に床矯正をする場合、歯を支える顎の骨はまだ成長過程にあるので、歯を動かすときの抵抗が少なく、痛みも一般的な矯正に比べて少なくなります。
また、顎関節なども柔らかいので、矯正治療で得た新しいかみ合わせに順応しやすいです。
■むし歯を予防しやすい
一般的なワイヤー矯正は取り外しができないため、歯磨きがしっかりできず、むし歯になることも多いです。
しかし床矯正は装置を取り外すことができ、歯磨きがしやすいので、むし歯になるリスクを抑えることができます。
大人の方のインビザラインGo
インビザラインGoとは？
インビザラインは、アメリカの「アライン・テクノロジー社」が開発したマウスピースによる矯正方法です。
「インビザラインGo」は、同社が2018年に提供を開始したもので、親知らず以外の奥歯2本を除いた10本の範囲内で矯正治療が可能な、前歯に特化した治療システムです。
また、従来のインビザラインよりも歯列矯正が可能かどうかの判断が早くできるようになり、患者さまをお待たせする時間も短縮されました。
インビザラインGoの
メリット
■治療中でも目立ちにくい
インビザラインGoのマウスピースは透明で薄いため、周囲にほとんど気づかれずに着用可能です。
■取り外しが可能
インビザラインGoのマウスピースは取り外し可能なため、治療中でも歯やマウスピースのお手入れが簡単にでき、お口の中を清潔に保つことができます。
■気になる前歯を気軽に
前歯を対象とした矯正治療なので、全体の矯正治療よりも気軽に行うことができます。
お口を開けると目立つ前歯を段階的に矯正して、きれいな歯並びと理想的な笑顔を手に入れることができます。
■矯正治療後の後戻りにも
インビザラインGoは、他の矯正治療で「後戻り」してしまった場合にも有効です。
インビザラインGoで再治療すれば、比較的かんたんに歯並びを整え直すことができます。
■お口の中のトラブルが起きにくい
段階的に歯を動かしながら歯並びを整えるので痛みが少なく、固定した装置が外れてしまうなどのトラブルが少ないこともメリットのひとつです。
また、取り外しが可能なのでむし歯などにもなりにくいです。
インビザラインGo
治療の流れ
歯型を採取
インビザラインGo治療を行うにあたり、カウンセリングやお口の中のチェックを行います。
その結果、患者さまのインビザラインGoによる治療の可否を判断します。
治療が可能でご希望される場合は、患者さまに合ったマウスピース製作のために歯型の採取を行います。
治療計画のご提案
インビザラインGo専用ソフトを使用して、患者さまの歯科記録を基に治療計画を立案します。
この際、3Dのシミュレーション画像と具体的な治療期間が提示されます。
シミュレーション画像で、治療開始から完了に至るまでの歯の動きを画像や動画でご確認いただけます。
治療開始
治療計画に同意いただけたら、治療を開始します。
アメリカのアライン・テクノロジー社にデータを送信すると、製作されたマウスピースが送られてきます。
できあがったマウスピースを患者にお渡しして、装着方法やお手入れ方法なども丁寧にご説明します。
毎日装着していただき、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。
経過確認
約4〜6週間ごとに通院していただき、歯列の動きや歯の状態を確認します。
これを治療終了まで繰り返します。
保定期間
最後のマウスピースまで装着が終わり、歯並びが整ったら治療は終了です。
その後、歯並びの後戻りを防ぐために保定装置を一定期間装着していただきます。